大型キノコボタンについて、まとめました。

テレビでおなじみの大型キノコ押しボタンスイッチは、今でも人気があります。

残念ながら廃盤でして

IDEC ABN4型 という互換品が出ています。しかし、これは上部が「おひつのフタ」の様な形になっていて、半円状ではないのです。(他社製品も、ほぼこの形になってしまいました)

なので、近い形としてはゲーセンのスイッチを使う他ないわけです。

でも、これらは、昭和の「アレ」じゃないわけです。
なければ作るしかないということになりますね。
※ 他社、外国製も含めてかなり探したのですが、現在、形が近いものは見つけられていません。
有難いことに、今は「3Dプリンター」とか、旋盤加工サービスとか、色々ありますので。ただ、三次元モデルを作ることが必須になります。

先ずは3次元モデルを作ります。
Fusion360 がとても使いやすいんで、汎用CADで断面作ってFusionで回転かけて3次元化しました。根本の接合部分は

現物はこうなっています。右の旧タイプは素材はおそらくベークライト。これに真鍮製のインサートを叩き込んであります。新タイプは外からかぶせる形でM16の標準ピッチ。素材はABSかな、ネジ部はそのままABSが成型されてます。質感はかなり違います。

新タイプでも本体のお値段は1000円以上しますから、今回はOMRON VAQ(フツーの小型ボタン)にかぶせられるような形と、新タイプにねじ込みできる形の2種類をモデリングしてみます。もちろん強度とか使い勝手とかは無視。あくまで「そう見える」ものを。

オムロンの上部キャップは実は若干のテーパーになっています。きちんと断面を製図してから回転で立体にして噛ませます(左側)

ネジ穴の3D作図は本来ならとても難しい。でもFusion360は、パラメータ指定するだけで簡単に作図でOK。ただ、「モデル化」にチェックを付けないと、単なる穴として出力されてしまうので注意です。

私は3Dプリンタを持っていないので、DMMに製作依頼します。実はこれを依頼したのは今から2年以上前。今ほど普及している時ではなかったのです。
https://make.dmm.com/print/

当時で1週間くらいかかりました。「ナイロン 赤」で依頼して5000円くらいでした。
自動的に内部(見えない箇所)を空洞にしている様で、軽い仕上がりです。表面はザラザラで色も赤よりピンクっぽいですから、塗装などの二次加工の必要はありそうです。今なら他の素材も可能なので、素材を変えると質感も変わるのかもしれません。
お金が高いので、OMRON版だけ作りました。IDEC版は、テストプリントをしていません。

 小型押しボタンにかぶせてみました。なんともバカバカしい(笑)

ちゃんとテーパー穴にしているので、しっくり、きっちり入ります。抜け防止をしなくても抜けません。

とはいえ、相手は小型ボタンですから、斜め方向に押したり、強い力で押したりすれば、OMRONのスイッチが簡単に壊れてしまいます。筐体の加工を工夫したり、ゴムやスポンジでサポートするなどの力を逃がす対策は必須でしょう。

心得た上で使うには、ビジュアルインパクトは絶大です。お金ができたら、IDEC版もプリントアウトして、入れてみようと思っています。

というわけで、DMM 3D上からプリントアウト(購入)できる様にしておきました。
DMM経由ですと、やっぱり高いですが、仕方ないです。

https://make.dmm.com/item/1037711/ (OMRON 版)
https://make.dmm.com/item/ (IDEC 版)

更なる研究を致します。

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