ウルトラハットをいじってみた 起立機構編

起立機構を少しだけいじります。

現在の機構の一番の問題点は、起立時の追い風(向かい風)ロックがとても弱く、ハットを傾けただけで倒れてしまう事です。

実は、ハットが復帰しないことよりも、追い風で起きない事の方が1000倍重要なんです。「倒れない」のは、手で補完できますし、一度起きて追い風で倒れても、「起きた」という事実は視認できます。ただ、押してないのに起きた(追い風で起きた)のは、クイズの進行には致命的なのです。なので、現状は、追い風には強く、向かい風には弱くという設定になっています。こいつをなんとかしたい・・・そのためには多少重くなってもかまわない事にします。

結果的には起立装置は6個つくる予定ですが、現状の3個+1個は、この機構を堅持します。あと2個は全く違う設計にしますが、それは追々。

結局、前述のロックソレノイドより一回り大きな物を購入しました、これを付けたら・・・あつらえた様にぴったりサイズだったのです(笑) なんだこれでいいじゃん!
というわけにいかなかったのですねぇ。実は、臓物作業の時に、アンペアを増やした関係で、ソレノイドに加わる電流量が増えました。ざっくりいうと力が強くなった。それはそれでよいのですが、若干ですが回転するスピードが上がりました。
なので、ソレノイドが引き抜かれるタイミングよりも若干早く、歯車が回転を始めてしまい、力比べになって、ロックが引っ掛かってしまう、引き抜かれないとう現象が判明・・・いやはや。
ちなみに、使っているのは、タカノのバイスソレノドというものになります。ホンモノはウシオ電機などでつくられているロータリーソレノイド。ホンモノは電源ONで起立、OFFでバネの力で元に戻ります。私の場合は、電源ONで起立、OFFで軽い磁力でかろうじて保持。極性逆転してONで逆転(倒れる)、OFFで倒れ保持。なので、ちょっと複雑な仕掛けが必要。なぜこれにしたか・・・ヤフオクで安くてに入れることができたから。それだけです。
まあ、この歯車は位置を調整することで、起立時のパワーを調整できます。なので、あえてパワーを弱めにしました。もちろんマークを取り付けると、風の抵抗を食らうので、回転スピードは落ちます。(逆にあおり風の時は引っ掛かりやすくなるというのもあります)この変は現場調整というところもあり、毎回悩むポイントでもあり。仕方ないです。一応、起立弱め設定にして、完成時に様子を見ます。
筐体は金属製。でないと歯車が正確に当たりませんから。

今回は起立プレートも新調します。
背面プレートにはアルミの t1.5  板を細くしたものを使っていたのですが、全く丈夫ではないので、改めます。前面の「?」マークは、アルミ板0.5mm に紙を貼ったもので、軽くて丈夫(折れ曲がらない)なことが求められます。黒い部分は、くりぬいて空気抵抗のぬけ穴にしています。

アルミ板が意外と重く、かつ上部でないので、Amazonでカーボンファイバープレートを購入(!)バカでしょ。

これを25mm幅にカットしたのですが・・・・こいつが一苦労。

イメージとしては、ガラスとか石に近いのね。カッターはもちろん、のこぎりも刃こぼれして切れません。しらべると「ダイヤモンドやすり(ノコ歯)」が良いとあったので、買ってみたのですが、切れはしますが全く進まない・・・これじゃだめです。

というわけで、石には石を。

http://www.resiton.co.jp/publics/index/270/

レジトンの「金の卵」という薄型砥石をグラインダーにつけてカットしました。
結局これが安全でかつ早い。小型のマイクログラインダーに同様の小型砥石をつけても、たぶん切れます。今回は曲線部分は無いけども、階段状にカットして、やすりで仕上げる方が、変な道具を使うより早くて安全です
糸鋸でも全然ダメだからね。

で、穴あけは、ハイスの木工キリ形状のものがあれば、きれいに開くのですが、ウチにはなかったので、φ3.2 の鉄鋼キリで開けました。(写真を撮り忘れた)

穴は開きますが、裏面がバリ(ベニヤに穴あけたみたいに)が出ます。見てくれはどうでもよいので、キズ上等でダイヤモンドやすりで削って仕上げました。この辺は鉄の作業に近い。

触った感覚は軽い金属の様で、落とした時にも乾いた音がしますが、若干の弾力もあり、確かに良い素材です。裏面に衝撃吸収用のゴムシートを張り込んで、とりあえず既存の起立機構はこれでテストしてみることにします。

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