着順表示機を作る その1

さて。
私がお手伝いした「バカ通販」の早押し機、もう三年前の話になるんですね。

動画がなくなったのは、プロデュースされた会社の方針の様で。成果が消えて無くなってしまった様で大変悲しいのですが。まあ、ノウハウやプログラムは残っております。故障などの際にはご連絡頂ければ誠意対応致します。(N高クイ研様、よろしくお願い致します)
前回の記事の焼き直しになりますが、改めて。
あの機材(SSJ-001機)は、LANコネクタを使ったりと色々と実験的要素をふんだんに組み込ませて頂きました。毛頭「手頃な機材を目的としない」「高くても良い物を作る」「売れなくてもいい」というポリシーでありましたから(Q機がまだ買える状態だった時代ですし)、売れることを考えず、作りたいものを作らせて頂いたわけでして。
様々な機能の一つに「押しボタン側で着順が見える」というのがありました。LANコネクタは8芯なので、9V電源、ランプ、ボタン、GND、以外にシリアル通信用のラインを生かして、本体側からカンマ区切りのデータを出し、ボタン側にArduion Pro mini を入れてLCD表示させるデモを行ったのです。さらに、Arduino MEGAのUSB口からもデータが出ているのでPCに繋げば色々と表示できるプログラムが提供できる・・・いずれも1台も依頼は来ませんでしたが(^^;;
SSJ-002号機の制作にあたり、このシリアルデータ出口はカットする理由も無かったので、そのままにしてあります。つまり、販売済機材のすべてに、この仕組みが導入されているので、筐体にUSBの穴さえあければ、そこからデータの取り出しができるというわけです。
それはともかく・・・・。
このデータを使って、バカ通販の時にやりました「着順一覧表示」をブラッシュアップしてみようと思っています。
吐き出しデータは以下の形になっています
*****************************
99 
1,3,0
2,6,0.003
3,12,0.014
99             リセットボタンが押された
1,3,0    1着 3番ボタン 1着との着差(1/1000)
2,6,0.003   2着 6番ボタン 1着との着差 0.003秒
・・・
(最終着順まで全てでます)
******************************
これをシリアル通信でPC側に取り込むわけですが、ユーザー側での改変をしてもらいたかったので、なるべく簡便な言語で、かつArduinoと親和性が高いものを選びまして、Processing という言語を使うことにしました。着順表示プログラムのほかに、トータライザ(押したの何人?)プログラムも用意して、Windowsに繋げば簡単に表示可能!としたのですが、あんまり使ってもらえませんでした(笑)
さて、時が流れて。
ラズパイを使えばPCを使わずにモニター表示ができるのでは、と思ったのです。理想的にはテレビ画面(やモニタ)に繋いで、誰でも簡単に一覧表示が見える様にしたいのですが、まずは以下の課題をクリヤすることを目標とします。
  • 早押し着順表示機能 1着から9着までの着順、ボタン番号、1/1000着差表示
  • 一覧着差表示機能 1から20ボタンすべての着差の一覧表示
  • マウス、キーボードを接続しないでの、機能切り替え
  • 小型モニターを搭載して自動起動

出来ればPython の勉強も兼ねたいけど、まずはProcessingのプログラムの再勉強からということにします。
着順、着差がプレイヤー側に見えると、かなり盛り上がるんです。平成も終わることだし、未来の見える機材を作りましょうかね。

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