筐体加工を外注

省力化&コストカットのための作業は、ぼちぼちと進めております。
完成形をブラッシュアップして、製品クオリティを下げることなくコストカットという方策です。山を下りてゆくということ。

で、一番の懸案である「筐体加工」の外注を模索してみることにしました。

使用している筐体(タカチ SYH-190)は、正面(LCDディスプレイ用角穴)および背面(ステレオジャック端末*20穴)がアルミの薄板で他部分がプラ製です。この筐体に角穴および多数の穴をあけるのに、1台あたり約3時間かかります。もちろん傷が付かないような配慮をする必要もあります。筐体加工は最も面倒な作業の一つというわけで。

ちなみに、現在はすべて手作業(!)で開けてます。プラ部分はホルソーとタケノコドリルで。金属部分はハンドニブラとボール盤で。あとはヤスリのバリ取り作業。正直、かなり大変な作業です。

で、こちらを外注した方が費用対効果で安いのであれば、コストカットの一助になるなーと思った次第。

依頼先はマルツパーツのサービスを使用しました
https://www.marutsu.co.jp/pc/static/business/case_kakou/index

見積もり依頼をすると、担当からメールが来ますので、図面を添付してタカチに送ってもらいます。CAD図面があれば少し安くなります。手書きスケッチでも受けてもらえます。すべての穴加工をお願いしました。スピーカー用のφ3.0-31も開けてます。オプションのリモコン(LAN角穴)以外、すべてです。

で、2営業日程度(早い!)で回答が来ました。タカチの見積もりは早い。
結果・・・はお見せできませんが(笑)、5台発注で見積もりして、1台あたり1万円しない程度。ですからまとめて、5万円です。納期は2週間。これを、どの様に捉えるかというわけで。恐らく1台だけの発注だと3-4万くらいになるでしょう。
私は「狙ったくらい妥当」と思いました。私が筐体加工に頂いている値段とほぼ同じ・・・。手作業対機械作業ですから、外注の方がはるかに高いクオリティを考えると「安い」という事になるのでしょう。逆に手間賃よりも格安にはなりませんでした。もちろん20台発注になれば、この価格は各段に安くなるのは当然ですが。
間違ってはいけないのは、外注して「私の手間が軽くなる=価格が安くなる」わけではない事。その分を業者に支払うので、プラマイはゼロです、残念ながら・・・。それと、5台分売り切らないと損失になります。高価なものですから、それほどポンポン売れるわけではありません。割り切って1台づつ手作業を決め込むか、先の受注(営業活動?)を信じて外注するか・・・。悩ましい所です。
「その他コストダウンした箇所」
1:内部配線を共立エレショップのQIコネクタケーブルから、アイテンドウのピンヘッダ接続ケーブルへ変えました。Amazonから購入したジャンパケーブルコネクターは、格安でしたがビニールの質が悪く(硬くて被膜が折れてしまいます)使用を断念しました。
2:内部配線の順番を効率化しました。作業時間がすこし短くなりました。
3:ステレオジャックと内部配線の接続にハンダを使わないことを模索しましたが、コストの点から断念しました
4:ArduinoMEGAを互換機(KUMAN TECH)に変更、伴う配線エラーを解消しました
(2018/12  諸所エラー防止のため、MEGA正規品に戻しました、値段の問題ではないっ!)
5:上部押しボタンの購入元を変更しました
6:内部のI/Oボードの在庫が少なくなったので、今のうちにと10枚注文。1年前のデータでもワンクリックで注文できる。ユニクラフトさん、最高です。
「考え中のところ」
1:音源ボード(Wavトリガ)を、格安ボード&アンプ に変える。外部ボリウムで音の増減ができるメリットがあるが、手間が増えてコストはドッコイかな。
2:正解、不正解 の音を、自作ブーピロからサンプリングして新しくしようか。マイクを持っていないのと、メリットが感じられないので、要望があればってことで。
ぐらいでしょうか。劇的なコストカットには至ってないのが実情ですが、お客様の熱意に応じてすこしご考慮・・・できるくらいには持っていきたいと思っています。損失を少し解消したいです。
(2018 /12 追記)
12月初頭より、筐体の価格が400円(2割!)も上がりました。だけでなく、どうやら加工賃も上がったようです。プレス追い抜き加工だったものが、レーザー加工となり、5台注文で1台あたり12,000円にならないくらい・・・。さすがにこれは無い。というわけで、手動生産を覚悟しました。諸事情により注文がめっきり少なくなりましたから・・・仕方ないです。楽しみながら落ち着いて作ります。

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