起立装置

最後の砦・・・というか、懸案事項であった「起立装置」の製作をしました。

起立装置(ランプの変わりにピョコっと立つもの)に関しては、過去、いくつか作ったことがありまして。「ニコニコ動画」のウルトラハットを作ってみたでは、24Vソレノイド(制御系は24Vシーケンサ)という狂気的な、アメリカ横断スペックで製作致しまして。まあ、すべて廃棄物からの回収品ではありましたが手間かかり方、設置準備、重さもホンモノレベルなので、色々と大変でした。(MasterQEEで持ち込んだものです)

その後、弱電を勉強がてらPICを使用したサーボ制御を学んだので、PICの制御装置(ドライバ)を起立装置内部に組み込んだ起立装置を製作しました。電源を単三4本としたので電圧が低下すると駆動が不安定になってしまう欠陥(モバイルバッテリーが一般的でない時代)と、ドライバの配線は手作業(基盤を作る技術が無かった)でしたので、2台作って手間のため諦めました。サーボ駆動キット(秋月電子)を使ったりもしましたが、コストが大変かかりました。

時代が過ぎまして、Arduinoの互換機が席巻する世の中。各起動装置に組み込むことが簡単になったわけでして。研究もかねて久しぶりに作ろうかと思った次第です。使用するのは、Arduino Pro Mini (実際は互換機)です。この互換機が400円で買える時代。これを使わない手はありません。さらに、電源はモバイルバッテリーを使用すればUSB経由で5Vが簡単に手に入ります。

起立メカの方法は、色々とありまして。公開もされている様です。とにかくサーボが90度ターンすればなんとかなりますので、ここでは割愛(というか秘密)。

起立装置を売るつもりで、筐体をかなり在庫していたのですが、このドライバ製作が面倒で高い値段を設定してまして。その在庫がありましたので、流用。
サーボは、秋月電子からGWS S03Nを購入。もう少し早いのもありますが、価格とトルクのバランスでこれを選択。アマゾンにて、waves Arduino Pro Mini 互換ボード 328 5V 16MHz 、可変抵抗器とクズ線、テストなのでブレッドボードを使用しました。電源用にUSBケーブルをちぎったもの。


記事にするまでもない工作でした。あまりにも小さいので、ユニバーサル基盤に差し直して穴止めしたりピン立てたりするのが便利でしょうね。このまま何かに固定するのは得策ではありません。
プログラムは、サンプルコード(可変抵抗に応じてサーボが動く)を流用。if で別途ステレオジャックからの信号(ランプ)があれば90度回転としました。可変抵抗は筐体の外側に出し、ゼロ(倒れ位置)の調整に使います。
早押し機からの信号はプラスコモンなので、一旦フォトカプラで受けてボード上にはプルダウン抵抗220Ωを入れてます。1時間ほどの作業で、稼働まで出来ました。

せっかくなので、例のハテナマークをくっつけてみます。大きな団扇みたいなもんで、空気抵抗を食らいます。目立たない所に風穴を開けるべきかと思います。



当然ですが、1着のみ点灯モードにしておかないと、大変なことになります(笑)そもそも、早押し機に「1着のみ点灯モード」を搭載したのは、このような表示機を取り付けられる目的もありました。音はせっかくですから変更してみました。
ケーブルは根本側で「ステレオー2本のステレオ」の分岐ケーブルを購入。片方をボタンに、片方を起立装置に取り付けています。

この分岐ケーブルを使えば両方ボタンにしても動くので、「二人どちらかが押せばよい」というチーム戦ができるんですよね。


久しぶりにハットを持ち出して、乗せ変えてみました。旧来のソレノイドマシンは鉄の塊ですから重さは半分くらいになります。ただ、モバイルバッテリーを別途用意する必要があります。ハットの裏側に仕込むなどの必要があるかな。とはいっても電力がかかるのは、Arduinoの常時電源とサーボが動く時だけですから、サーボ自体に待機電力は殆どかかりません。案外長持ちしそうです。


そんなわけで、ハットに乗せてみました。モッタリ感が若干あるのが私的には苦しいのですが、1個3000円のサーボモーターに投資できるほどのお金は無いので、これが趣味の限界値。スポンサーが現れたら比較的簡単にスピードアップはできます。

売ってくれと言われたら、その価格は・・・「時価」でしょうか(笑)

最後まで読んで頂いた方へのサービスカットです。


ここに辿り着くまで、ずいぶん考えた機構なのですが・・・。





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