押しボタンの作り方 その3 (最後まで)

最後のはんだ付けをします、その前にもう一度。

今までの手順で、それぞれの部品に前もってハンダを載せておく作業をしました。初心者にある誤解なのですが、ハンダは接着剤と違います。
接着剤は、モノとモノの間に流し込み、圧着させつつ硬化させるのに対し、ハンダ付けは「表面張力」を利用して、液体と液体を流し合うという感覚です。ですので両方に前もってハンダが載っている方が大変やりやすいのです、かつ両方に熱が伝わらないといけない。この意識をもってハンダ付けをすると熱を当てるポイントがわかります。

ハンダ付けについては、色々なサイトがありますので参考にしてください。コテ先を綺麗に保つことが何より重要ですので、クリーナーなどは横着せず、お忘れなく。

さて、先の説明の通りハンダ付けをしていきますが、配線を今一度確認しましょう。この写真では、2本出ているもの(向かって右側、茶色と紫色)が5V+ 黄色がボタン、青色がランプです。
ランプは端子面(ハンダ付けをする方、写真で見えています・・・見づらいけど)に、「-」の表記があります。この写真では向かって右側です。こちらが「ランプ」(青色)のコードになります。表記のない方がプラスになるので、「5V+」(紫色あるいは茶色)をハンダ付けします。
ボタンには3つのタブがあります。右上は「NC」真ん中が「NO」一番下が「COM」と表記されています。
「NC」はノーマルクローズ(常に回路が閉じている・・・つまり常にONになっている、ボタンが押されたらOFFになるということ)
「NO」はノーマルオープン(常に回路が開いている・・・つまり常にOFFになっている、ボタンが押されたらONになるということ)
「COM」はコモン(共通、この場合は5V+になります)
の意味なので、今回は「ボタンが押されたらON」ですから、NO端子(真ん中)とCOM端子を使用します。ボタンには極性(方向)はありませんので、NOに5V+をつないでも不具合は起こりません。

最終的に、このようになります。

最後に付属のプラスチックボタンを挿入して、組み立て終了です。
私の場合は失敗しないので(笑)すぐ本体につなげてしまいますが、一応、ここでテスターを当ててテストをするのが良いと思います。
ステレオミニジャックを差し込んで、各位置との導通を測ります。

これでわかるでしょうか。目視でショートしていないかを最終確認して、筐体にフタをします。
最後に本体に接続し、正常動作を確認して完成です。お疲れ様でした。
今回は20端子を製作しながら写真をとりましたが、一日2時間作業で3日間かかりました。決して簡単な作業ではないと思いますが、がんばってみてください。
ちなみに、追加端末は1台2000円です。個人的には「安い」と思いますので。挫折した方は注文お待ちしておりま~す。

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